TSH受容体抗体 (TRAb、TSAb)(じゅようたいこうたい)
甲状腺にあって、TSH(甲状腺刺激ホルモン)の命令を受けるたんぱく質を
TSH受容体(レセプター)
といい、その受容体に対する抗体*をTSH受容体抗体といいます。この抗体が体内にあると、脳からの刺激がないにもかかわらず、甲状腺はホルモンを作り続けることになり、体のなかの甲状腺ホルモンが常に過剰に存在することになります。
バセドウ病患者さんの90%でこの抗体が陽性になります。
*ある特定物質(抗原といいます)の刺激の結果、免疫反応によって体の中にできるたんぱく質です。
抗原と抗体は、ちょうど「かぎ」と「かぎ穴」のように特定の相手とだけ結びつく性質があります。