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甲状腺の病気

バセドウ病について



バセドウ病とは

バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、甲状腺機能が亢進する病気です。
バセドウ病では特殊な「抗体」が作られ、これが甲状腺を刺激して、過剰に甲状腺ホルモンを分泌させてしまいます。
バセドウ病は男性より女性に多く、200〜500人に1人くらいがかかっています。
甲状腺ホルモンは通常は必要に応じて「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」が甲状腺にある受容体(かぎ穴・TSH受容体)にはまることで分泌されます。
バセドウ病ではこの受容体にぴったりはまる抗体(TSH受容体抗体)が作られてしまい、必要以上に甲状腺ホルモンを分泌させてしまいます
解説図:正常な甲状腺とバセドウ病の甲状腺

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バセドウ病の症状

バセドウ病では甲状腺ホルモンが過剰に作られるため新陳代謝が盛んになり、次のような症状が現れます。

バセドウ病で現れる症状
(甲状腺ホルモンが多い時)
疲れやすさやだるさがある
汗が異常に多い
暑がりである
脈拍数が多く、動悸がする
手足がふるえる
甲状腺が腫れる
食欲が旺盛である
イライラする
かゆみがある
口が渇く
眠れない
微熱が続く
息切れがする
髪の毛が抜ける
排便の回数が増える
眼球が出てくる
イラスト:バセドウ病の症状

バセドウ病の症状には個人差があります。また、心臓病や更年期障害と勘違いしてしまうことが多く、注意が必要です。

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バセドウ病の診断

バセドウ病は、血液検査で次の項目を測定することで診断できます。

甲状腺刺激ホルモン(TSH)の量→激減
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されていると、これ以上甲状腺を刺激する必要がなくなるため、甲状腺刺激ホルモン(TSH)は測定できないほど少なくなります。

甲状腺ホルモンの量→増
非常に高い値を示します。

抗体の有無→陽性
バセドウ病の患者さんにしかない「TRAb」「TSAb」という抗体が現れます。

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バセドウ病の治療

バセドウ病の治療には3つの方法があります。

【薬物療法】
甲状腺ホルモンの合成を抑える「抗甲状腺剤」を使います。薬を飲んで徐々に抗体が体内から消えれば、服用をやめることができます。

【放射性ヨウ素内用療法】
ヨウ素-131というアイソトープ(放射性物質)を飲むと、甲状腺の細胞を壊すことができます。

【手術療法】
甲状腺を手術で切除し、作られる甲状腺ホルモンの量を減らします。


治療法 長 所 短 所
薬物療法 薬を飲むだけでよい。甲状腺機能低下症になっても戻る。 副作用があり得る。治療が長期にわたる。再発が多い。
放射性ヨウ素内用療法 カプセルを1回飲むだけでよい。薬物療法に比べ短期間の治療ですむ。副作用、合併症がほとんどない。 治療を受けられる施設が限られている。甲状腺機能低下症になりやすい。
手術療法 確実に治療効果が得られる。
再発が少ない。
手術の跡が残る。専門の施設が限られている。甲状腺機能低下症になりやすい。


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