甲状腺の病気
甲状腺がんについて
甲状腺がんの特徴
甲状腺がんの種類
甲状腺がんの診断・治療
甲状腺がんの特徴
甲状腺がんは甲状腺がこぶのように腫れてきます。
甲状腺がんには、他のがんと違う特徴があります。
甲状腺がんには、他のがんと違う特徴があります。
- 男女比が1:5と圧倒的に女性に多い。
- 20歳代の若年者から高齢者まで幅広く分布する。
- 多くの場合、進行がゆっくりで治りやすい。
甲状腺がんの種類
甲状腺がんには4つのタイプがあり、病態や悪性度が大きく異なります。
分 類 | 特 徴 | ||
分化がん | 乳頭がん (にゅうとう) |
甲状腺がんの約80%、進行が遅く、治療により治りやすい | 予後良好 |
濾胞がん (ろほう) |
甲状腺がんの約10% | ||
髄様がん (ずいよう) |
まれ、リンパ節転移を起こしやすい、1/4は遺伝性 | ||
̤未分化がん | まれ、進行が速く有効な治療法がない |
乳頭がん、濾胞がん、髄様がんは、もととなった甲状腺に近い性質を持っていますが、未分化がんは非常に原始的な性質で、悪性度の高いがんです。
甲状腺がんの診断・治療
- 症状
症状はほとんどみられません。頸部(首の部分)にしこりがあるのを手で触れてわかる程度です。まれに、痛み、飲み込みにくい、声がかすれるなどの症状が現れることがあります。 - 診断
ほとんどの場合、頸部の触診の他、超音波検査(エコー検査)、しこりに針をさしてがん細胞の有無を調べる穿刺吸引細胞診でわかります。
転移の有無など、もっと詳しく調べる場合に、CT検査やシンチグラフィ(アイソトープという放射性物質を投与して検査する方法)、MRI検査なども行われます。 - 治療
甲状腺がんの治療の基本は手術療法です。それに加えて、放射性ヨウ素内用療法などが行われます。進行が遅いため、場合によっては治療を行わないこともあります。ただし、未分化がんに対しては放射線療法と化学療法が行われます。
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